スチームトラムロコの模型化[Steam Tram Loco]
[レジンキット]英国のAVALON LINE MODELSのFreelance Steam Tram Locoである。(定価は19.5ポンド、バラツキを懸念して2セット取り寄せたので送料込みで\10,700) このAVALON LINE MODELSと言うメーカは、プロトタイプが15"(381mm)または18"(457mm)ゲージのナローを対象にした7mm scale(1/43.5)のレジンキャスト車体キットを製作しており、動力装置は英国のNゲージの下回り(GRAHAM FALISH製)を利用する9mmゲージとなっているが、16.5mmゲージバージョンが用意されていた。 車体の大きさは、長さ63.5mm、幅28.5mm、高さ57mmで、動力装置として天賞堂のパワートラックWB31またはWB24.5が指定されている。製品は全体的に簡略モデルといった趣で、レジンキャストの出来は、まあまあ(普通)でバリはないが鋳型時のヒケが所々ある。 キットは煙突が長短2本入っており、屋根付きタイプとオープンキャブタイプの2種類が選択できるようになっている。カプラーブロックは、産業用ナローに見られるピンと連結棒による多段式簡易カプラータイプであるが、ピンと連結棒はキットに入っていない。 ![]()
[動力化]キットは、スカートの点検蓋中心間距離が17.5mmであるが、天賞堂のパワートラックWB31またはWB24.5を使用して動力化するように指定されている。しかしながら、天賞堂のパワートラックでは低速性が確保できないし、かといって動力機構を自作した所でも果たして低速安定性が実現できるのか?保証の限りではない。 そこで、自作トロッコで実績のある、コアレスモータ1319+フライホイールのsb modellbau製HO路面電車用台車(sb30001、軸距32mm、φ8.5mm)を採用することにした。sb30001は天賞堂WB31よりも軸距が1mm長くなるが、スカートに隠れてしまうのであまり気にならない。 sb30001の取り付けは、8×4mmの桧角棒をスペーサー(台枠に接着)にしてネジ止めすることにした。これにより、レール上面からスカート下端まで2mmとなり、車輪が僅かに見える程度に収まり、軸距の長さが目立たなった。フランジは切削して低くしている。なお床板は、sb30001のあたりを避けるために開口部を少し広く削り、3×3mmのプラ角棒で車体取り付けガイドを設けている。
[ディテールパーツ]キットには、ディテールパーツは一切入っていない。そこで、エコーのパーツや手持ちのジャンクパーツから、キャブ内装、煙室戸ハンドル、ステップ、手すりを用意した。なお前照灯は、取り付けると目立つのと近代感が強調されるので取り付けないことにした。
[塗 装]鋳型時のヒケは100%完全に直らないにしてもパテで可能な限り修正し、サーフェーサを吹いて下地を整えてから吹付塗装した。なおステップと手すりは、プライマーを塗って塗装前に取り付けている。 塗装色は、台枠とボイラー・サイドタンクがフラットブラックグレー、キャブを含めてボディーが京阪ダークグリーン、前後の台枠端梁が西武レッドである。 [パーツ取り付けとウェザリング] 塗装完了後、パーツ単位で別途塗装した煙室戸ハンドル、キャブ内装、ピンと連結棒を取り付けた。カプラーのピンと連結棒は、ピンは真鍮打ち抜きパーツで連結棒は船舶模型用パーツ、これらは黒染めしており実際に可動する。 社紋と車番は、インレタで「西」の社紋のみで車番はなしとした。 パーツを取り付けた後でウェザリングを行った。ウェザリングはパステルのすり込みが基本であるが、全体的に鉛(鉛筆の芯)のすり込みでフィニッシュしている。ウェザリングは、艶消しトップコートを吹いて定着させている。 運転士の人形は、人員輸送トロッコの場合と同じプライザー製人形の改造で、毎度お馴染みの印半纏と股引と脚絆、鉢巻きと腰紐の日本人車夫スタイルにした。 ![]() @キットのキャブバックプレートを廃止して鎖を渡した柵にする。 A短い方の煙突では少し太く見えるので、長い方を採用して煙突を細く見せる。 B煙室戸ハンドルは真鍮磨き出しの如く金色とする。 C塗装色は田宮のエアーモデル用ダークグリーンにする。 Dノンウェザリングとし、半艶消しのトップコートを吹いて少し艶を出す。 ![]() カプラーは実感味を追求したピン・連結棒方式であるが、連結がやりにくいため、連結棒はトロッコ側に常時付けっぱなしにし、蒸機側はピンの紛失防止を兼ねて後部端梁に細密鎖で吊した。 この列車はスケールスピードで4.5km/hの低速(エンドレス一周1m29cmを45秒)で安定した走行を実現している。 ![]() |