人車鉄道のシーナリィ

[Scenery of Humanpowered RailRoad]


 西葛人車鉄道(On30)の地面と草木について作業過程も含めて以下に示す。
 地面の作り方は、コルクパウダー+ターフによる地面製作方法の技法を全面的に踏襲している。
 今回は、線路が未舗装道路併用軌道になるので、犬釘も含めて枕木を完全に地面に埋め込む事にしている。

コルクパウダー散布 [地面:コルクパウダー散布]
 幅7.9mmのスチロール製チャンネル材(お茶の水のレモン画翠で購入)で道路と建物敷地との境界になる道路脇の下水用「溝(どぶ)」を配置し、東急ハンズ(渋谷)で入手した目の細かいコルクパウダー(一袋\200)を均一に散布して丁寧に平面に仕上げた後に、木工ボンド水溶液を注射器針付スポイトで滴下して固着する。完全に乾燥するまでに一昼夜はかかるので、その間に適宜平面仕上げの修正を行う。
コルクパウダー散布(拡大) こて&へら  なお平面仕上げの道具として、平角材で作った各種「こて」(左上写真)を予め用意しておく。これは仕上げ面積により小から大まで準備するが、この「こて」は後述するターフ散布による平面仕上げにも使用する。また細部修正用に金属製「へら」(左下写真)があると大変便利である。
 コルクパウダー乾燥後は、レール側面や枕木に付着した余分のパウダーを筆を使って綺麗に除去しておく。
 
ターフ散布 [地面:ターフ散布]
 WoodlandScenics製TURFのEARTHに小量のYRLLOWGRASSを混合させてブレンドしたターフを茶こしでふるいながら、線路を含めてコルクパウダー地面に散布し丁寧に平面に仕上げる。今回は枕木を地面に埋め込むため、枕木はもちろんのこと犬釘も含めてターフを厚く散布する。
ターフ散布(拡大)  ターフの固着はコルクパウダー同様に、丁寧に平面に仕上げた後に木工ボンド水溶液を注射器針付スポイトで滴下して固着する。同じく完全に乾燥するまでに一昼夜はかかるので、その間に適宜平面仕上げを修正する。特にターフを厚く散布しているので修正作業は丁寧にに行う。
 乾燥後は、レール側面に付着した余分のTURFを筆を使って綺麗に除去する。
 
併用軌道完成 [地面:着色と完成]
 今回の地面の着色は、従来のエナメル系塗料(タミヤ)による地面色塗料滴下方式ではなく、タミヤの缶スプレー吹き付により行った。地面面積が広い場合は、この方が乾燥も早いし微妙なニュアンスもつける事が出来る。
 最後に溝の蓋を0.5×8mmの平角材で製作し着色して蓋をする。なお作業時に汚れたレール頭部は綺麗にレールクリーニングする。
 以上により、地面と道路併用軌道が完成する。

[地面:考察]
 このコルクパウダー+ターフの地面製作法は、以下に示す特徴がある。
[長所]
・従来法(プラスターやクレイ)よりも地面の肌理(きめ)が細かい
・地面製作時にレール/枕木や台枠を汚さない
・土に埋もれた線路が製作/表現し易い
・シーナリィの軽量化が図れる
[短所]
・製作に結構手間と時間(特に乾燥時間)がかかる
・地面色溶液滴下時は、着色がターフの地色に依存し乾燥しないと着色具合が分からない
・地面色吹き付け塗装時は、吹き付け過ぎると地面の表面が荒れる
・事前にテストしてコツと感じを掴む必要がある
・最近の技法のため採用実績が少ない

[樹木と草]
 コーナー部の樹木は、松と柳がPRESSE EISENBAHN製の完成品で、落葉樹がAccurate Dimensionals Scale Landscaping社製の完成品である。
 建物近傍の樹木は、PRESSE EISENBAHN製の完成品とバーリンデンプロダクション製キットを利用したものである。
 草は主としてコーナー部に生やし、絡まった繊維のPOLY FIBER(WoodlandScenics製)を主体に、アクセント的に繊維にスポンジ粒が絡まったTREE FIBER(Plastruct製)を使った。何れも上面にまぶすTURF(WoodlandScenics製)はEARTHを主としBURNT GRASSを従としている。
 
草の表現