レールクリーニング[Rail Cleaning]
レールの汚れは集電不良の第一原因になり、レイアウトでの好調な運転を損なう結果になる。私の場合は何れも線路総延長が短い小型レイアウトだから、レイアウトで運転する度にレールクリーニングを欠かさず行っている。この場合、運転終了直後に行う事を原則としている。なぜなら、長時間経つとレールの汚れが固着して除去しにくくなるからである。 レールクリーニングに関しては、レール面をサンドペーパー等で汚れを「削り取る」方法と、レール面を専用クリーニング液等で汚れを「拭き取る」方法の二種類に大別される。 私の場合、余程ひどい汚れがこびり付いて「拭き取り」法では除去できない場合は「削り取り」法を採用するが、通常は「拭き取り」法を採用している。運転終了直後にレールクリーニングを励行していれば、除去できない汚れが付着する事はまず有り得ない。 従って、私のクリーニング方法は原則として「拭き取り」法でクリーニング液はベンジンを使用してる。
具体的には写真に示すように、末端が角柱状の高級割り箸(おせち料理用)にティッシュペーパーを細く折り畳んでセロテープでグルグル巻きにして止め、ベンジンを染み込ませてレール頭部をこすって汚れを拭き取る方法である。ちなみにこのレールクリーニング方法は、1970年代にNレイアウト武蔵野鉄道を保守していた時に採用した方法で、現在もそのまま踏襲している。
この「割り箸+ティッシュ+ベンジン」による方法は、線路総延長が短い小型レイアウトの場合はそれほどの手間ではないが、線路総延長が長い大型レイアウトやレールクリーニングの為に手が入らない部分(長大トンネル等)がある場合には不向きである。この場合は、レールクリーニングカーあたりが必要になるであろう。但し、この方法は柄の長い割り箸を使用しているので、手が直接入りにくい部分でも周辺のストラクチャーやアクセサリーを破損する事なくレールクリーニングが行えるメリットがある。特にトンネル入口部付近のレールクリーニングには威力を発揮している。 何れにしても、レイアウトを設計・製作する時は完成後のメンテナンスを十分考慮する必要がある。トンネルには背面から点検が出来るような点検口を必ず設けるとか。 レイアウトは完成した暁には「ハッピーエンド!」と考えがちだが、実はその直後から「埃と破損とレールクリーニング」との壮絶な戦いが始まるのである。 また、やむを得ずサンドペーパーによる「削り取り」法で削り取った場合でも、必ずこの「拭き取り」法でレールクリーニングを行っている。削った後のレールをベンジンで拭き取ってみれば、「真っ黒!」な汚れがティッシュに付くのが分かる。もし拭き取っていなければ、この汚れは車輪のトレッドに付くであろう。 クリーニング液に関しては、アルコールも検討したがベンジンの方が汚れの洗浄力が強力との結論を得ている。市販の専用レールクリーニング液を使用しないのは、ベンジンだと入手が容易(薬局)でコストが安いからである。しかし最近では更に低コストかつ入手のし易さから、タミヤのエナメル系塗料の専用溶剤を使用している。こちらもベンジン並の洗浄力を有している。 レールクリーニングは最初にも述べた通り、レールの汚れが乾燥して強く固着しないうち(例えば運転終了直後)に行う事がベストである。 レールクリーニングを頻繁に行っていれば、車輪のトレッドの清掃はたまに実施するだけで良いのではないかと考えている。 |