ガソリン機関車の模型化

[Petrol Tractor]


[下回り]
 寸法は、使用するsb modellbau製HO路面電車用台車(sb30001、軸距32mm、φ8.5mm)の大きさから逆算して台枠寸法を決めた。
 端梁間長さ54.5mm、幅26mm、レール面から床板までの高さ12.5mmで、台枠はt0.8スチロール板と4.8mmアイビーム(スチロール)、パワートラック取付梁は5mm×2mm桧板、ブレーキシューとエアータンク取付角材は4mmスチロール、床板はt0.8スチロール板で作製した。モーターカバーは、建築模型用窓枠(アクリル)にt0.8スチロール板を貼っている。
 軸受は英国ホワイトメタルキットのパーツ、ブレーキシューとエアータンクはBEMO製、ステップと朝顔型カプラーはエコーモデル製で、全て手持ちのジャンクパーツである。
 エアータンクは、床下のパワートラックを側面から見た場合に目立たなくするために取り付け、朝顔型カプラーはピンとリンクを付けているが、貨車等を牽引させる予定はないので接着剤で固定してダミーとした。
 車高を12.5mmと高くしたことで、モーターカバーの背を低くすることができた。構造は、ブレーキシュー・エアータンクの取付と塗装の便を考えて、分割構造を採用した。
 
下回り
 
[上回り]
 工具箱は7mmスケールパーツ(ホワイトメタル)、2人用座席はミニュチアカーパーツ(ホワイトメタル)、運転士用椅子は建築模型用パーツ(レジン)、ガソリンエンジンと燃料タンクはミリタリーモデル用パーツ(レジン)、石油缶はミリタリーモデル用パーツ(プラ)、手動ブレーキはジャンクパーツ(真鍮)である。
 下回りはオリーブドラブでブレーキシューとエアタンクはフラットブラックグレーに吹付塗装し、カプラーと軸受は鉛筆芯の粉を刷り込んで鉛色にした。主要機器は、エンジンと燃料タンクがメタリックグレー、工具箱がレッドブラウン、2人用座席がインターミディエイトブルーで運転士用椅子がネービーブルー、石油缶はアルミシルバーで手動ブレーキがフラットブラックグレーである。
 主要機器配置は写真の通りで、適当に和文のインレタも貼った。全体の艶消しとインレタの定着を兼ねて、ここで一旦つや消しトップコートを吹いた。なお手動ブレーキハンドルの根本には、プラホビー用細密鎖を絡ませている。
 
上回り

[完 成]
 アクセサリーは、タイヤ、有刺鉄線、つるはし、ヤカン、大木、鎖です。有刺鉄線はミリタリーモデル用、鎖はプラホビー用細密鎖です。私は鎖をアクセサリーとして多用していますが、非常に効果的なアイテムです。ディテールアップのみならず工作の荒隠しにも使えます。
 運転士の人形は、プライザー製Oスケールものを日本人化改造したものである。この人形は、廃車にした牛牽きトロッコの御者を再利用したものだが、腕を大分曲げて今回の巡察車に合うように加工している。単なる座り姿勢ではなく、体をよじっているのが特長である。塗装表現で草履も履かせた。
 
アクセサリー
 
 全体的にパステルできつめのウェザリングを施し、つや消しトップコートを吹いて定着させた。
 sbmodellbau製パワートラックの走行は非常に静かである。運転速度は、エンドレス一周1m29cmを55秒、スケールスピードで4.05km/hくらいの超低速で安定して走れる。
 
ガソリン機関車