レイアウトの地面製作方法

[How to make Ground of Layout]


 この方法は従来のプラスターや粘土類を使用する方法と異なり、コルクパウダーとスポンジ粒(ウッドランドシーニックス製)の組み合わせで作製するという独特の地面製作方法である。
 この方法を開発した背景には、シーナリィの軽量化が主目的であるが地面製作時の周辺部への汚れ拡散防止もある。
 この方法はドイツ地方鉄道建設時に開発し、その後のドイツ狭軌鉄道ではそのまま踏襲している。開発当初は、何回もテストピースを作製して確認を行った。
 以下にドイツ狭軌鉄道を例に写真を示しながら解説する。

地面製作前 [地面製作前夜]
 線路は道床を設けずにベースに直に敷設している。バラストは砂絵用カラーサンドを使用。カラーサンドは比重が大きく整形し易くボンドバラスト時の形崩れが少ないのが特徴。難点は光沢のある粒子が混じっているため着色する必要がある事である。伊藤屋(銀座)や東急ハンズ(渋谷)で入手可能。
 地面製作前に、ストラクチャーとアクセサリーの主要なものは基礎部分を地面と同化させるために先に取り付けておく。
 従って、地面製作前に全ストラクチャーの配置は予め決定し取り付けを完了しておく必要がある。
 
コルク散布 [コルクパウダー散布と固着]
 線路(含むバラスト)との境界に沿ってコルクパウダーを厚さを均一にして散布し、平面に仕上げた後に木工ボンド水溶液をスポイトで滴下して固着する。
 コルクパウダーを散布する目的は、整形のし易さと軽量化と後述するターフの食いつきを良くするためである。
 均一な厚さに整形するためには、各所に厚さの指標になるガイドを随所に設けておいた方が平面仕上げがし易い。(例えば1mm,1.5mmの細角材等)
 なお平面仕上げの冶具として、平角材で作った各種コテを予め用意しておくと便利である。(後述するターフ散布による平面仕上げにも有効)
 また次の工程もそうだが、作業時はマスクをした方が良い。なぜならウッカリ息を吹きかけたりクシャミをするとパウダーが吹っ飛んでしまい悲惨な目にあうからである。
 コルクパウダーは東急ハンズ(渋谷)で入手可能。
 
ターフ散布と固着 [ターフ散布と固着]
 ウッドランドシーニック製ターフのアースに小量のイエローグラスを混合させたターフを茶こしでふるいながら、前述のコルクパウダー地面に散布し平面に仕上げる。
 なお踏み固められて土に埋もれた線路を表現したい場合は、バラスト部分にも散布し筆でターフをすり込ませる。
 平面に仕上げた後に木工ボンド水溶液をスポイトで滴下して固着する。
 
最終仕上げ [最終仕上げ]
 エナメル系塗料のフラットアースを基調に各色を混合させた地面色溶液(かなり薄め)をスポイトで滴下し、地面全体を着色する。
 この時、線路全体をくすませる目的でレール側面ならびに枕木・バラストも含めて着色した方が風化した自然味の増した好ましい線路に仕上がる。

[考 察]
 以上によりターフ(アース)の地色による多少緑がかった感じの地面が表現され、同時に線路と地面の境界が自然な感じに仕上がる。
 この方法は結構手間がかるが、当鉄道では好結果をもたらしている。地面の面積が少ない小型レイアウト向き方法と思われる。また、ナローのような踏み固められて土に埋もれた線路を表現する場合に適している。
 なお、この方法を採用する時は事前にテストピースで試験する事をお奬めしたい。アースとイエローグラスの混合比や地面色溶液の色合い等、自分の好みに合わせた方が良いからである。